知人からバイク用LEDライトの修理依頼を受けました。
ライトを点けると、10秒くらいでライトが消えてしまうとの事です。

12V電源で点灯テストしてみると、事前情報の通りで10秒くらいで消えてしまいます。

高温保護か何かで止まっているのかと思い、調べているとLED部にチップサーミスタがあり、温度上昇によって抵抗が下がる事がわかりました。
この配線のハンダを取り、10kΩの固定抵抗を接続してみましたが、症状は変わりませんでした。
LEDコントロールユニット自体が壊れていると思われます。

LEDコントロールユニットです。
内部基板を見ようとしたら、モールドされていました。
これでは内部回路に手が出せません。
依頼者に許可を取り、配線を剥いて詳細を調べる事にしました。


下記が、各部に流れる電流と電圧の測定結果をメモしたものです。
HI入力の時は、LO/HI 2つのLEDに均等に電流が流れ、
LO入力の時はLO側のLEDのみに2倍の電流が流れる仕様の様です。

調べた結果を反映して回路図にしてみました。
ユニット内の何らかの保護回路が働いてLEDが消えてしまう様なのですが、
詳細はわかりません。

LEDユニットは修理不可と判断して、ユニットを自作する事にしました。
「LO/HIそれぞれの入力で、ベースユニット同様の定電流制御ができること」
が必要条件です。
下記の回路で、LOとHIの定電流点灯制御は出来そうです。
ただ、定電流モジュールを並列接続して使えるかが懸案でした。
簡素な回路で組むために、サーミスタによる温度保護はあきらめました。

2つの500mA定電流モジュールと、12V C接点リレーが必要です。
AmazonとAliExpressで調達しました。


購入した定電流モジュールとリレーを基板上にマウントしました。
極力小型化する様に配置してます。


元のユニットに対しても小型化できました。

ケースを3Dプリンターで製作します。
TPU素材で製作しました。

基板と製作したケースです。

ケースにスリットを入れて、基板をスライドして差し込める様にしてます。

ふたもぴったりと収まりました。
水が入らない様に、継ぎ目は半田ゴテで溶かして溶着させます。

下記が点灯テスト時の動画です。
Lo/Hiともに動作しました。
youtu.be
ところが、、、!!
完成したとホッとし、電圧を変化させて動作させてみたところ問題が発生しました。
入力電圧12Vでは問題なく動作してましたが、14V位まで上げると、なぜかHi側が消灯してしまいます。
流れる電流も入力電圧によって変化してしまう状況でした。
実車搭載時はバッテリ電圧が14.5Vくらいまで上昇するため、この不具合は許容できません。
一先ず組み上げたユニットをまたばらして、色々チェックしてみました。
2つのLED定電流モジュールを垂直に重ねて配置していたため、コイル同士の磁界干渉を疑いましたが、離して動作させても改善せず。
しばらく考えたのち、2つの定電流モジュールのL+出力を並列にしているのが問題だとわかりました。L+を分離するとうまく動く様です。
そのため、Hi側とLo側のLEDにつながる配線も分離してつなげる必要がありました。
改定版の回路が下記になります。

LED側の配線も、下記の様に変更しました。

最終的な完成品が、下記になります。
なかなかコンパクトにすっきりとおさまったと思います。

依頼者の知人もとても喜んでくれました。
実車に装着してもらって、問題が発生したらまた追加掲載したいと思います。










































