前回記事で、分解していたSENA SRL2ですが、突然電源が入らなくなってしまいました。充電も受け付けません。

まずふたを開けようとしましたが、どうにもこうにもふたが固着していて開きません。
マイナスドライバーなどでコジコジして、一部プラスチックケースを壊しながら、ようやくふたを開ける事ができました。
開けてみると、TOP写真の様に、明らかにバッテリが膨張変形してます。
くっついているユニットとバッテリを、これもまた苦労しながら取り出しました。
電解液が漏れ、それによりプラスチックケースが溶けて溶着していた様です。
においも、何とも言えない嫌なにおいでした。

上が正常なバッテリ、下が今回の液漏れしたバッテリです。
幸いにも、前回知人から修理を依頼された際、部品取りに頂いていたインカムのバッテリがありました。知人が部品取りを快く受け入れてくれたので、ありがたく頂く事にしました^^。

バッテリ横に穴が開き電解液が噴出した様です。

せっかくの機会なので、バッテリを分解してみる事にしました。
外側の外装を剥くと、巻物の様になっています。
白いのは電解質のポリマーの様です。小型のリチウムポリマー電池は、電解質が液状でなく、ゲル状や半固体状の様です。
とても嫌な臭いです。

下記が制御基板です。
DW01Aがセルの電圧や電流保護を行うマネジメントICです。
8205Aは充放電のMOSFETが直列になっている2chFETの様です。

一皮剥いたバッテリとなります。
すぐにセルの巻物をばらしたいところですが、電荷が残っていて発熱したら怖いので、お決まりの塩水没水を行う事にしました。

小さい容器に塩水を入れて浸すと、プクプクと泡が出てきました。

丸一日漬けて置いたら、下記の様に泡だらけになっていました。
プクプクと出てくる気体は、主成分が水が電気分解された水素と酸素の様ですが、塩化水素や、毒性の強いフッ化水素なども出ている様です。
これは要注意です。
塩水はふき取って処理して捨てました。

後に残ったセルです。塩水漬けでだいぶ傷んだ感があります。

巻いてあるフィルムをほどいていくと、銅とアルミと炭素膜で出来ている様でした。


構造について、下記のサイトが解りやすかったので、参考に掲載させて頂きました。
正極のアルミ箔⇒導電材としての炭素膜上に活物質のコバルト酸リチウムなど⇒セパレータ⇒活物質の炭素膜⇒負極の銅箔 という構造の様です。
充放電で、リチウムイオンが正負極間を移動して電流(電子の流れ)を発生させるという仕組みですね。
この物質構成と構造にたどり着いた先人達の研究に本当に頭が下がります。
リチウムイオン電池のセパレータとは~役割と意味 - うっかり八兵衛の電池漫談


ついでに、リチウムイオン電池の重要な東レのセパレータの製品紹介記事です。
リチウムイオン電池向けバッテリーセパレータフィルム セティーラ® | フィルム製品 | 東レ株式会社
今回分解した事で、リチウムイオン電池の構造の理解が深まりました。
分解って本当に楽しいですね^^。












































